実践JS サーバーサイドJavaScript入門を読みました。

- 作者: 井上誠一郎
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2011/04/20
- メディア: 大型本
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Node.jsを少しかじってから、今までやったことのない世界であるJavaScriptの内容に深く触れたいと思い、
読んでみました。
サーバーサイドJavaScriptの動向からJavaからスクリプティングAPIでJavaScriptを呼ぶ方法、MongoDBやCouchDBなどのJavaScriptから簡単に利用できるNoSQLまで、多岐に渡る本で、入門書としては内容が濃かったです。
"実践"と書いているだけあって、サンプルコードが多い反面、サンプルコードのほとんどはJavaであり、JavaScript入門というよりはJavaScriptに関連した色んな技術の紹介がメインになっていました。
肝心のNode.jsはそこまで説明はなかったのですが、下記の技術に興味を惹かれました。
- JavaのスクリプティングAPI
- MongoDB
- Google Apps Script
■JavaのスクリプティングAPI
JavaからJavaScriptを呼び出して実行する手法です。
Java6からjrunscriptを利用してJavaScriptを実行できるようになったのですが、そのJavaScriptはJavaの強力なライブラリを利用できるため、かなり強力なサーバーサイドJavaScriptの一つだと思われます。
■MongoDB
言わずと知れたドキュメント志向データベースですね。
JavaScript的な文法でデータを操作できるというところで、新しい文法を覚える必要がないというのがメリットです。
もう一つ似たデータベースにCouchDBというものがあるのですが、それよりもRDB的なクエリを利用してデータ操作が
できるので、移行しやすいのもひとつのメリットです。
■Google Apps Script
この本を読んでGoogle Devquizで解いてみればよかったなぁと思いました。
Google Apps ScriptはGoogle Docs, Spreadsheetから利用できるJavaScript実行環境です。
Officeで言うマクロのような機能を提供しています。
これはかなり面白そうでした。まだ利用できていないのですが、フォーム入力と連携してメールを送信したり、
GUIも作成することができるようです。
自分が求めていたNode本ではなかったのですが、広くサーバーサイドJavaScriptが普及している理由が
わかるような内容になっており、非常に面白かったです。
Node.js本はまだ出ていないようですが、近いうちに必ず出るでしょう。
本書でも今一番JavaScript業界で盛り上がっている技術だと話されていました。
Nodeに限らず、広く浅くサーバーサイドJavaScriptの技術を知るにはこの本が良い機会になると思います。